Glossary entry

English term or phrase:

picture, which so clearly belong to painting

Japanese translation:

描くという行為そのものと言ってよい絵画

Added to glossary by jackamano
Apr 27, 2010 15:19
14 yrs ago
English term

picture, which so clearly belong to painting

English to Japanese Art/Literary Art, Arts & Crafts, Painting
Metzinger wrote in his "Bemerkungen uber die Malerei" about Picasso. : "It is useless to paint, while it is possible to describe. Equipped with this thought Picasso reveals to us the real face of painting. ...... I know no pictures from the past, not even the best of them, which so clearly belong to painting

Discussion

jackamano (asker) Apr 30, 2010:
皆様ありがとうございました 皆様、色々とご提案、ご意見ありがとうございました。締め切りもありますので、そろそろ結論を出さなくてはなりません。皆さんのご意見を伺ったところ、どうやら最終的にはcinefilさんのご提案が一番原文に近いように思うようになりました。今回の翻訳もどうやら、ようやく終われそうです。皆様のアドバイスには本当に感謝しています。ありがとうございました。
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
Akikoさん、おはようございます。(もうそちらはお昼ですね) それでいいと思います。
Akiko Sasanuma Howard (X) Apr 29, 2010:
painting for painting's sake10:1Yumicoさんおはようございます。 painting for painting's sakeは直訳すれば「絵を描くという行為のために絵を描く」でいい訳でしょう?
Akiko Sasanuma Howard (X) Apr 29, 2010:
「painting for painting's sake」 Jackさん、鍵になるフレーズをありがとうございます。ピカソの「....painting for painting's sake...」という言葉からもやはり「It is useless to paint」というのはやはり「絵を描くことは(本来)目的を持つものではない」と捉えていいと思います。(ただ後半の「while it is possible to describe」については、私は「一方絵を用いて描写説明するのは可能だ《つまり、絵は往々にして何かを描写説明する目的で使われている》」ということではないかと思いますが、この文面からは100%確証は持てません。)この見地からすると、ピカソの絵は最も純粋な形で絵を描く姿とはどうあるべきかを体現している、という訳ですよね。ちなみにDescribeはリーダーズに「1b<線・図形を>描く(draw);図[絵]で描写[説明]する」とあります。
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
painting for painting's sake ここでも、painting はアクションです。painting を 「絵画」と訳す時は、冠詞があったりあるいは複数であったりするものです。
jackamano (asker) Apr 29, 2010:
読み返していて気づいたのですが、この本の冒頭付近にピカソの言葉が載っています。
The color is no longer realistically bound to the object being represented, or to put this in Picasso's own words: "Cubism was never anything other than this: painting for painting's sake, while excluding all concepts of unimportant reality. Color plays a role in the sense that it helps to depict volumes."
Akiko Sasanuma Howard (X) Apr 29, 2010:
ちょっと行き詰ってしまった感がありますね。下のExplanationにも書いたのですが、3文目のPaintingも「絵画」でなく「絵を描く行為」ならば、「ピカソの絵ほど絵を描くという本来の姿を体現するものはない」としてはどうでしょう?
jackamano (asker) Apr 29, 2010:
だいぶtypoがあり、見苦しいので再度アップします ヒントになりそうなものはないんですよねぇ。このパラグラフはいきなりメッツァンジェがRemarks about paintingでピカソについてこう評しているとしてから、It is useless…と続いています。ちなみにその前のパラグラフはこのページのテーマであるTea Timeの説明です。念のため載せると
In his picture Tea Time Metzinger shows a female nude drinking tea. Frontally and as a half-figure he depicts a woman sitting at a table. Only around her lower toso is wrapped a cloth, which she has thrown over her right arm. In her right hand she holds a spoon and with her left hand she lightly touches the cap before her. The objects in the picture, which are quickly readable, are only minimally, almost scholastically fragmented, such as the vase in the background to the left, for example. The depiction communictes a rather hesitant, almost uncertain approach by the artist. となっています。
jackamano (asker) Apr 29, 2010:
ヒントになりそうなものはないんですよねぇ。このパラグラフはいきなりメッツァンジェがRemarks about paintingでピカソについて講評しているとしてから、It is useless…と続いています。ちなみにその前のパラグラフはこのページのテーマであるTea Timeの説明です。念のため載せると
In his picture Tea Time Metzinger shows a female nude drinking tea. Frontally and as a half-figure he depicts a woman sitting at a table. Only around her lower toso is wrapped a cloth, which she has thrown over her right arm. In her right hand she holds a spoon and with her lefthand she lightly otuches teh cap before her. The objects in the picture, which are qickly readable, are only minimally, almost scolastically fragmented, such as the vase in the background to the left, for example. The depiction communictes a rather hesitant, almost uncertain aproach by the artist. となっています。
Akiko Sasanuma Howard (X) Apr 29, 2010:
前にくる文章 Jackさん、ちなみにこの前にはどんな文章がきます?何か「It is useless to paint, while it is possible to describe」や「painting」の真意がわかるようなヒントはありませんか?
cinefil Apr 29, 2010:
describe キュビズムは、人物なら人物というsubjectを単に写実することを良しせず、人物を描く行為の過程をキャンバス上に再現しよういう運動だったとおもいます。
ですから、タイトルが具体的な事物であっても、その絵の真の主題は、subjectと格闘した画家の痕跡(解釈と言っても良いかもしれません)であったわけです。

絵画は、神に捧げられ、教会に捧げられ、権力者に捧げられてきましたが、壁から離れて「タブロー」になったことと、油絵の具という簡便に持ち運びの出来る絵の具の登場により市民に捧げられるものになりました。
その後、印象派あたりから「タブローとは何か」という問いかけが発せられるようになり、この問いを徹底的に追及したのがキュビズムであり、さらに追求したのがマーレヴィッチでしょう。
ついには、タブローは他の誰でもないタブローそのもの(画家の描く行為そのもの)の為に存在すべきであるというところに到達しました。その後は、写実から完全に離れた抽象画(モンドリアンなど)、さらにはタブロー自体をオブジェとするフォンタナのような画家も現れ、現代では最も先鋭な芸術家はタブローよりもインスタレーションの分野により多く出現しているように私は感じています。


jackamano (asker) Apr 29, 2010:
皆様の熱の入った論議に質問者でありながら入っていくことができず、聞き入っております。ご参考までに、この文の続きを入れます。
Picasso does not deny the subject; he illuminates it with his intelligence and his emotions. Cezanne showed us thing as they exist in real light; Picasso gives us a concrete depiction of reality as it arises through his perception -- he uncovers a mobile perspective.
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
useless to paint, while it is possible to describe describeでは表現できないものをpaintingならば表現できる。。。?
私は、paintingは役立たずだが表現することは(だれにでも、どんな手法でも)できることだ。表現したいものがあれば(手法はなんであれ)表現すればいい、自分の考えを紙にぶつけるのだ、な~んてそういう考えをピカソは持っていたんではないかと解釈しました。
ですから「describeでは表現できないものをpaintingならば表現できる」とは対照的な考えですね。「describeでは表現できないもの」??これ、わかりません。
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
そう、クレヨンとかパステル、チョークはdrawingですよね。
Tina Wooden Apr 29, 2010:
米国のアーティスト曰く 数年ほど前にパステルを使ったお絵描きクラスに参加しましたが、そのとき先生は "painting" ではなく "drawing" と言っていました。
cinefil Apr 29, 2010:
describeが可能ならばpaintすることは、無用だ、という解釈ですがちょっと自信がなくなってきましたね。
「describe=paintingというのが私の考えです」というのは不適切な表現でした。

つまりdescribeでは表現できないものをpaintingならば表現できる、ということです。
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
useless to paint, while it is possible to describe Cinefilさんによると、これを言い換えれば、describeしていないpaintingは何の意味もない、となるというわけですね? 正しい解釈かもしれませんが、でも意訳となってしまうんではないでしょうか。いずれにしろそういう意識を持ってピカソは絵筆を持った。(お!この「絵筆を持つ」、これけっこうpaintingに近い表現かも!?)そして彼の作品はそれこそ絵筆で塗りたくる芸術となったのだ、ということじゃないでしょうかね。
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
動名詞というより アクション、ですかね。
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
同盟し >>> 失礼、動名詞
です。
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
ごめんなさい、くどいようですが 12:39 which is called a painting
とあるように、冠詞があるでしょう。だからやっぱりここでいっているのは動詞+ingの同盟しなんですよ。
cinefil Apr 29, 2010:
線と面の違い? describeがキーの言葉だとおもいます。
線描 という解釈も成り立ちますね。
線描できるのであれば塗る(paint=面で表現する)必要がない?
あるいは、describeを描写と解釈すると、paintingは、絵の具を塗るという行為?

Akiko Sasanuma Howard (X) Apr 29, 2010:
ごめんなさい、くどいようですが In art the term (painting) describes both the act and ”the result”, which is called a paintingとありますが。
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
pastel painting、paintingの定義 12:12 その通りです。ですから、pastel paintingというふうにpastelという修飾語が必要となってますね。また、paintingの定義についてですが、a practice of...にご注目ください。「絵画」はa practiceではありません。これは「絵画」と訳すならpastel paintingなどのように修飾語や冠詞やらが必要になります。
Akiko Sasanuma Howard (X) Apr 29, 2010:
paintingの定義 http://en.wikipedia.org/wiki/Painting には
「Painting is the practice of applying paint, pigment, color or other medium to a surface (support base). In art the term describes both the act and the result, which is called a painting. Paintings may have for their support such surfaces as walls, paper, canvas, wood, glass, lacquer, clay or concrete. Paintings may be decorated with gold leaf, and some modern paintings incorporate other materials including sand, clay, and scraps of paper. Painting is a mode of expression and the forms are numerous...」とあります。
Akiko Sasanuma Howard (X) Apr 29, 2010:
ちょっと本題から外れてきてしまっているかもしれませんが、「絵の具で」について 例としてパステルの場合でも「Painting」という言葉を使うと申し上げた際、イメージしていたのは印象派の画家ドガの踊り子といったものです。「pastel painting」という言葉をGoogleで検索すると1,040,000 件ヒットします。
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
絵画というと幅が広く、その訳が妥当でない しかしここでは「絵画」を訳しているのではなく、paintingを訳しているのでしょう?ですから英語>>>日本語の訳として、なるべく本意を伝えるようにしたいと思うのですが。
Yumico Tanaka (X) Apr 29, 2010:
例えば、パステルは パステルにもいろいろありますが、日本語で言うクレヨンのことをおっしゃっているのであれば、子供がクレヨンで色を塗る場合でも、paintingとはいいません。【4】ペンキ[絵の具]を塗ったもの,彩色したもの」はその通りで、ペンキのように液状のものをブラシやローラーで塗ることをpaintingというのです。ですから日本語の「塗る」という言葉自体が広義で、paint-ingと同じに考えてはいけないと思うのです。
Yumico Tanaka (X) Apr 28, 2010:
「集合的な絵画」なのでuncountableなのではないですか? いいえ、そういう場合でもa book on Flemish paintingのように、Flemishという修飾語がつきます。a book on paintingとは違うのです。
leutene Apr 28, 2010:
この場合はYumikoさんの解釈で同意しますが、絵画というと幅が広く、その訳が妥当でない場合も使用可と言う事で、文を書く人それぞれによってその範囲が違ってくると思われます。
Akiko Sasanuma Howard (X) Apr 28, 2010:
Tinaさんの「絵の具で」という部分について また、私はPaintingを「『絵の具で』絵を描くこと」と限定してしまうことに抵抗を感じます。例えば、パステルは一般的には「絵の具」とはいわないと思いますが、「Pastel Painting」とはいいます。Cinefilさんの引用をまたお借りすると「【4】ペンキ[絵の具]を塗ったもの,彩色したもの.」と書かれています。
Akiko Sasanuma Howard (X) Apr 28, 2010:
Cinefilさんの引用をお借りすれば、 Cinefilさんの引用をお借りすれば、2文目のpaintingは「the act or skill of making a picture, using paints」だと思います。しかし、3文目のpaintingは「【3】⦅集合的⦆(ある特定の場所または時期に描かれた)絵画:a book on Flemish painting フランドル派の絵画に関する本.」のように「集合的な絵画」なのでuncountableなのではないですか?
Yumico Tanaka (X) Apr 28, 2010:
Tinaさん、ありがとうございます。
Tina Wooden Apr 28, 2010:
a verb is a verb is a verb 私もYumicoさんと同感です。 この場合は明らかに「絵画」ではなく、「絵の具で描かれたもの」でしょう。
Yumico Tanaka (X) Apr 28, 2010:
Cinefilさん、ご説明ありがとうございます。 Paintingを絵画と訳す場合は、3で⦅集合的⦆(ある特定の場所または時期に描かれた)絵画a book on Flemish painting、がこの場合に当てはまるとするか、あるいは[uncountable] the act or skill of making a picture, using paints:
the Cubist school of painting (=a particular style used by a group of people)
Longmanかのどちらかだと思うのですが、どうでしょうか。
いずれにしろ冠詞のないpaintingだと、たとえばI like paintingのように「絵を描くことがすき」であって「絵画がすき」と訳すのはまちがいだと思うのですが。でももちろんこれはlike ~ ingの形ですから動名詞ですね。今回の場合は名詞と捉えられないことはないかもしれませんが~ingとして捕らえるほうが自然じゃないかなと思ったのです。でも結局「いい訳」にする場合はそういうことにこだわらず、転換自在にすることが大事ですものね。Howardさんの訳がそういった意味で最適だとは思います。
cinefil Apr 28, 2010:
一般的かどうかはわかりませんが paint・ing
■n.
【1】絵,絵画,油絵,水彩画:
a painting in oils 油絵
a water-color painting 水彩画.
【2】絵を描くこと,画法,画業;ペンキを塗ること,塗装,彩色;(陶磁器の)絵付け;化粧:
sign painting 看板かき
blast painting 吹き付け塗装.
【3】⦅集合的⦆(ある特定の場所または時期に描かれた)絵画:
a book on Flemish painting フランドル派の絵画に関する本.
【4】ペンキ[絵の具]を塗ったもの,彩色したもの.
【5】絵の具,ペンキ,塗料.
ランダムハウス

paint‧ing
[countable] a painted picture that you put on a wall for people to see:
[uncountable] the act or skill of making a picture, using paints:
the Cubist school of painting (=a particular style used by a group of people)
Longman

多分アクション・ペインティングあたりからpaintingを絵画と訳すことが多くなったと思います。

Yumico Tanaka (X) Apr 28, 2010:
Paintingを絵画と訳すことに対する抵抗感 Paintingといえば、アクリルまたは油彩を使った絵、またその活動、という狭義の解釈になります。
Paintingsというならまだしも、日本語では絵画といえば名詞、Paintingというのはあくまで動名詞でしょう。
painting=絵画と訳すのが一般的になってしまっているんでしょうか。
jackamano (asker) Apr 27, 2010:
Paintingに属するpictureというのは…。
「絵を描くこと自体に属した絵?」???

Proposed translations

8 hrs
Selected

描くという行為そのものと言ってよい絵画

an idea

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Note added at 20 hrs (2010-04-28 11:33:03 GMT)
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describe=paintingというのが私の考えです。

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Note added at 1 day12 hrs (2010-04-29 03:23:15 GMT)
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 「絵画文化の発展は、キュビズムにおいてかくあるべきシステムに到達した。ここにおいて、絵画というものが解明され、それを通して、対象と自然への関わりが明らかになった。そして、キュビズムのシステムを通して、我々は新しい構成をもった絵画的構造を、次から次へと作り上げることにより、その育成に努めなければならないのである。
 キュビズムの絵画運動を詳細に検討するなかで、私は絵画文化が無対象の道を歩むべきであることを発見し、そのことについては、1915年の私の著作『無対象の新しい絵画のリアリズムとしてのシュプレマティズムについて』で発表した〔後述〕。無対象を直視したうえで、我々は既存のフォルムを模倣するのではなく、新たな絵画的フォルムを創り上げねばならない。それはとりもなおさず、我々がすでに直接的な創造の道に向かって歩み始めているということであり、その場合は、絵画の世界のどこにおいても、無秩序に成長していくものなど何ひとつないのである。」
http://d.hatena.ne.jp/m-tz/20091226/1261828009
http://d.hatena.ne.jp/m-tz/20091222/

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Note added at 1 day20 hrs (2010-04-29 12:13:47 GMT)
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ピカソが写真家ブッラサイに次のようなことを語った記録がある。「あなたが写真で表現するものを見れば、最早絵画の関心事であり得ないものすべてが解る。レンズのおかげで見事に定着させることの出来るものをやりなおすのに、どうして芸術家がしがみつくだろう。写真は、絵画を文学や逸話、主題さえもから解放するために丁度よい時期にやってきた。主題のある面は写真に属している。画家はせっかく取り戻した自分達の自由を、何か他のことをするために利用しない手はない」。つまり、写真以前のような、宗教画や肖像画を描くことの強制もなければ、遠近法に従って、そっくりに描く義務からも解放されたのだ。
http://trend-of-thought.biz/art/kaigalon1.html

私は対象を見えるようにではなく、私が見たままに描くのだ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/パブロ・ピカソ
http://www.b-sou.com/palw-Picasso.htm

つまり、絵を描くことは、対象と主体との関係を固定化するというよりも、それを疑うことによって成立している。極端にいえば、そのような関係に対する疑いや不安があって、それを捉えようとするからこそ絵を描くわけです。だからそれは、自分がいる場所を確認し確保することと、動機として繋がっているのかもしれません。
http://mxa21.jp/Basic_study/project04_01.html

キュビズムは決して抽象画ではなく、概念として世界を描いたものなのです。
http://www.korega-art.com/picasso/

http://ja.wikipedia.org/wiki/絵画

直接関連はありませんが、笑えます。
http://www1.bbiq.jp/~egapemoh01-21/art21sozo/q-a-menu.html

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Note added at 2 days11 hrs (2010-04-30 02:32:15 GMT)
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この箇所では、プリニウスは、絵画藝術の起源は本書の主題ではないと断りつつもその起源は「人間の影の輪郭線を辿ること(umbra hominis lineis circumducta)」にあったと簡略に報告している。
http://homepage.mac.com/kokutsu/Okutsu/Shadow.pdf

ここでは、或る事柄[Upsprung]が、それからそしてそれによって、その事柄にほかならないものであり、まさにその事柄らしいあり方においてあるような、かのものを意味している。われわれは、或るものが、まさにそのものらしいあり方において、そのもにほかならないものであるような、そういうものを、その或るものの本質[Wasen]と名づける。或るものの根源とは、その或るものの本質の由来[Herkunft]である。

ゴッホの絵画によって、道具の本質を知ることができた。
ヴァン・ゴッホの絵画は、道具、すなわち一足の農婦靴が真理において[in Wehrheit]それであるものの開示である。この存在するものはその存在の不伏蔵性[unverborgenheit]の内へと歩み出る。(・・・)ここで、存在するものの開示が、その存在するものがそれにほかならないものへと、そしてそのもののまさにそれらしいあり方へと生起するなら、作品において真理の生起が活動しているのである。
 ※不伏蔵性(=隠されていないこと)
つまり、芸術作品は存在するものの真理を開示するものである(存在の隠されていないことを示す)。
芸術作品の作品的なものは真理の開示である。
そして、芸術の芸術的なもの、本質とは、
存在するものの真理がそれ自体を-作品の-内へと-据えること
である。
http://d.hatena.ne.jp/hiro-huto/20091102/1257159067
Peer comment(s):

neutral Yumico Tanaka (X) : この「描く」は、「ペインティング」に近い表現ですが、それでもやはりイコールではない気がします。「絵の具で」を入れれば、もっと本意に近くなる表現だと思います。paintという言葉自体に絵の具という意味がはいってるんですから、めんどくさいですよね。限りなくagreeに近いneutralとします。
2 hrs
コメントありがとうございます。
Something went wrong...
4 KudoZ points awarded for this answer. Comment: "いつも適切なアドバイスいただき、本当にありがとうございます。"
-1
1 hr

絵画という分類に確実に属する絵

絵画という物の定義に入らない絵もあり、この場合はその定義に深く考えなくても入る絵画(例えば、油彩とか水彩などの)の事だと思います。
Peer comment(s):

disagree Yumico Tanaka (X) : いや、ここでは分類とかを言っているのではなく、「ペインティング」の定義が問題でしょう。ピカソの絵はまさしくペインティングだ、と言っているそのニュアンスを出すには、「分類」と言ってしまうと、なんとなく学術的になって離れていってしまうと思います。
9 hrs
neutral cinefil : "Bemerkungen uber die Malerei"は、絵画論/絵画についてのエッセイ と訳せますか?
1 day 10 hrs
Something went wrong...
5 hrs

これ(ピカソが描いた絵)ほど、紛れもなく絵画に属する作品というものを私は知らない

できるだけ英語からそれないように、それで日本語らしくなるように訳してみたのですがどうでしょう?

「clearly belong to painting」を別の角度から解釈すると、彼の絵なくして絵画を語ることはできない、と言っているようにとれます。それほどまでに絵画表現を追求したということでしょうか?
Peer comment(s):

neutral Yumico Tanaka (X) : 「ペインティング」を「絵画」と入れ替えれば、賛成です。
4 hrs
Something went wrong...
10 hrs

明らかに「ペインティング」されたと言える絵

他の皆さんの回答に口出ししただけでは「じゃあ自分ではどうなの」と言われそうなので・・・

平たく言うと、ペインティングとは実際、絵の具をべたべたと筆で塗りたくる、そういう単純なことです。水彩画とは異質の油絵では、どんどん上塗りしていく、(その上での工夫や技巧はもちろんありますが)そういうことだと思います。

もうすぐ母の日、母の好きな胡蝶蘭の絵を描くつもりです。アクリル水彩とパステルチョークを使った方法で。。。皆さんもよき母の日を。


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Note added at 1 day12 hrs (2010-04-29 03:41:11 GMT)
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上記のディスカッションのおかげで、もちょっとましな訳語がみつかりました。
「過去のいかに優れた作品群にも、これほど「絵筆をとった」絵画作品といえるものはこれよりほかにない」というのはどうでしょうか。
Note from asker:
paintingの意味の明快なご説明ありがとうございます。他の皆さんのご意見と比べながら検討させていただきます。
ただ、「ペインティング」というカタカナ語はなるべく避けたいと思うのですが、そうすると、やはり「絵を描くこと」のように言うしかなく、それもまた不自然ですね…。
Something went wrong...
+2
7 hrs

まさにこれこそが本物の絵画というものだ

昔から絵画が教会や王室などの権力や地位の誇示という「目的」のために利用されてきたという背景から、ここでは「絵画とは本来どんなものであるべきか」ということを語っているのだと思います。

ざっと訳してみると、下記のようなことだと思います。
Metzingerの「絵を描くことは(本来)無用なこと(つまりそれ以外に目的を持たないこと)だが、一方絵を使って描写説明することは可能である」という(絵画とは本来どうあるべきかという)洞察を踏まえて見てみると、ピカソの絵はまさに(最も純粋な形における)本物の「絵画」というものを私たちに見せてくれている。過去のどのような絵画も、たとえそれが最高傑作といわれるものであっても、ピカソの絵ほど Metzingerの絵画の定義に当てはまるものはない。(意訳すると「ピカソの絵ほど最も純粋な形での絵画の定義に当てはまるものはない」とか「まさにこれこそ本物の絵画というものだ」)

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Note added at 15 hrs (2010-04-28 06:27:57 GMT)
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たまたま最近耳にした「芸術とはその存在自体以外の目的を持つものではない」という言葉が非常に印象的で、それと同じことかなと感じました。余談ですが、私は昔絵を描くのが好きだったのですが、最近は陶芸に励んでいます。私は「実用品」を作るのが好きなので、これを聞いた時「やっぱり私は芸術家でないなあ~」とつくづく感じたわけです。

建築物の装飾や権力の誇示などの目的のためでなく、画家自身の内側からあふれ出てくる創作意欲をただそれだけのために表現するというのが本物の芸術なんではないか、と。

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Note added at 1 day7 hrs (2010-04-28 22:33:56 GMT)
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TinaさんやYumicoさんのおっしゃっていることを踏まえると、確かに2文目は「ピカソは絵を描くことの本来の姿を我々に見せてくれている」としたほうが原文に忠実かもしれません。でもそれは言い換えれば「ピカソの絵はまさに本物の「絵画」というものを私たちに見せてくれている」または「ピカソの絵を見ると本物の『絵画』がどんなものであるべきかがわかる」としても同じことのように思えます。要はどう訳した方が自然な日本語になるかということで、それは訳者に選択の余地があるのではないでしょうか?また、私としては3文目もPaintingは「(本物の)絵画」がしっくりきます。TinaさんがDiscussionでおっしゃている「絵の具で描かれた『もの』」はつまりは「絵画」な訳ですし。

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Note added at 1 day18 hrs (2010-04-29 10:08:11 GMT)
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3文目のPaintingも「絵画」でなく「絵を描く行為」ならば、「ピカソの絵ほど絵を描くという本来の姿を体現するものはない」としてはどうでしょう?
Note from asker:
全体も訳してくださってありがとうございます。おかげ様で、別の箇所でも違った解釈が可能であることに気づかされました。describeは、「言葉で描写する」ことと思っていたので、「言葉の描写」と『絵の描写』を対比させているのかと思ったのですが、この場合は貴訳にあるように、「絵による描写」のような気がしてきました
Peer comment(s):

neutral Yumico Tanaka (X) : 理由はRieさんへのコメントと同じです。Discussionで述べたように、意訳として最適だとは思います。
3 hrs
agree Joyce A : This is also how I interpret this phrase.
4 hrs
Thank you, Joyce-san!
agree leutene : 同意します。
7 hrs
leuteneさん、ありがとうございます。
neutral cinefil : 「本物」「本来」という言葉は危うい言葉だと思います。
2 days 49 mins
コメントありがとうございます。この点についてCinefilさんのお考えをより詳しく伺えれば幸いです。
Something went wrong...
+2
1 day 1 hr
English term (edited): painting

絵の具で描く

基本的にはYumicoさんと同じですが、どうもカタカナだと不自然な気がしてしまいます。 文章全体を見て、私なら:
"It is useless to paint, while it is possible to describe."
Equipped with this thought Picasso reveals to us the real face of painting.
I know no pictures from the past, not even the best of them, which so clearly belong to painting.
「絵を描くことは無駄ではあるが、描写することは可能である。」
この信念を胸に、ピカソは我々に絵の具と筆で描くことの真相を表している。
絵の具で絵を描くことをこれほど鮮明に象徴する絵画は、過去のどの名作にも無いと私は思う。

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Note added at 2 days33 mins (2010-04-29 15:53:10 GMT)
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The color is no longer realistically bound to the object being represented, or to put this in Picasso's own words: "Cubism was never anything other than this: painting for painting's sake, while excluding all concepts of unimportant reality. Color plays a role in the sense that it helps to depict volumes."
もはや色は題材の色を忠実に表現することに束縛されず、ピカソ自身の言葉で言うと、「キュービズムとは次のとおりであり、他の何物でもない:絵を描くことそのもののために絵を描くこと。重要ではない現実のコンセプトはすべて排除する。色の役割は大量の意味を表現する要素としてである。」
Peer comment(s):

agree Yumico Tanaka (X) : 「絵の具で絵を描くことを」どうしても日本語だと「絵」が重なるんですよね。。でも基本的に賛成です!paintには絵の具という名詞とその動作の動詞ふたつあってめんどうですね。「絵の具を使った描写」とでもなりますかね。。。
4 hrs
確かに厄介な文章ですよね。
agree Raitei : 絵の具で絵を描くことをこれほど鮮明に象徴する絵画は、過去のどの名作にも無いと私は思う。Nailed it!!!! You are trully a perfect bilingual and I always learn something new from the way you approach both languages.
1 day 14 hrs
Thanks for the kind words!
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